2015年3月17日火曜日

真如-その視覚的表現(その2)

「早く郷国に帰りて、以って国家に奉り、
 天下に流布して、蒼生の福を増せ。
 然らば即ち四海泰く、万人楽しまん」
                                        (『御請来目録』より)


 ここで本年1/25の寒修行瑞教にて発表のあった、友心院
ついての予定、以下の二点に触れておきたい。

  ①真如苑大日如来安置
 さる3/5に総本部第一精舎にて真如密により入仏開眼された
真如苑大日如来像は、Yushin Annex(旧称:友心院B館)に
移送・安置され、いわゆるギャラリー形式で大日如来像を中心
として真如曼荼羅世界が表現される。4/27にプレオープン。
 広く社会に向け真如曼荼羅界会の世界を明らかにしていく
ものと思われる。暫くは現地も混雑が激しいだろう。落ち着いた
頃レポートしたい。

  ②四天王奉安
 10/18に復建接心道場にて行われる予定の護法善神入魂法要
『呼応』して、友心院に四天王が奉安される。法要の企画として
総本部と友心院の2つの拠処を映像回線等相互中継し、一方の
拠処に修法の導師として苑主代表が、もう一方に鳥飼尚之
ら教務長クラスの教団職員を副導師として派遣し、同時進行で
執行される事が予想される。
 ところで友心院において

四天王はどの様に祀られるのだろうか?

 今まで真如苑において四天王といえば総本部第二精舎や、
応現院菩薩の間等、十一面観世音菩薩の脇侍として祀られる
姿が一般教徒にとって馴染み深いのではないだろうか。(他に
金剛寿命陀羅尼にその姿が見受けられる)しかし今回の発表
では、本年の精進目標

ー親苑の荘厳に 護法の精神で 真如済摂を広げるー

 の元、真如苑地霊系護法善神・笠法稲荷護法善神への独自
の真言制定等、護法善神全体の存在のクローズアップがなさ
れる中、同じ一環で、これまで教苑にない形で四天王自身が
『真如苑の玄関』とも位置づけられる友心院において今までの
様に単なる一菩薩尊格の脇侍としてのみ祀られる事は、少々
考え難い。2つ程のパターンを想像してみる。

 友心院の1F玄関ロビーには他の教団施設には無い、開祖
謹刻の成年の聖徳太子像が祀られており、これを以って
教苑の次のステージの入口象徴としている事から、これと
関連付けた祀り方が考えられる

 もう一点、上記の通り友心院が『真如苑の玄関』である事、
その立地が現代日本の政治や経済の中心・千代田区である事
(これを利用する主たる人の層も推して知る事ができる)、近隣
皇居靖国神社もある事等から、平安初期に空海が、時の
朝廷より給預され、国家鎮護を祈念し、また平安京への密教の
情報発信の拠点とした東寺講堂の立体曼荼羅に倣った宝前
荘厳が実現するのではないか。

真如苑・友心院宝前
 四天王を如何に祀るのか。誤解を恐れずに謂えば四天王寺
の様な聖徳太子を中心とした祈りの場が実現するのか。あるい
は古の真言宗に倣うのか。いずれにしても、四天王を日本の
中心となる土地に祀る事で今まで以上にはっきり見えてくるの
日本の安泰への祈りと観ずる。

                         南無遍照金剛
                         南無上宮太子聖徳皇
                         南無真如
 


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