2016年6月15日水曜日

「今」の雰囲気と真如苑

 少々前の事だが先月5月20日、大阪・高槻の教団施設の
悠音精舎で行われた「立教80年悠音斉摂会」の苑主代表の
発言に少々ハッとさせられる事があったので記しておきたい。

 私が @noiehoie こと菅野完氏を初めて知ったのは数年前に
宗教法人への課税問題についての氏の発言がTwitterで注目
去れていた折、真如苑への言及があった事がきっかけだったと
記憶している。この事がある更に数か月前、あるyahoo知恵袋
QAを見て、浄財として納めた歓喜(布施)の課税への抵抗感
と同時に、それで教苑への社会的信頼が保たれるならそれも
ひとつの道かとの感慨を抱いた事を覚えている。
 その菅野完氏が、今年あたりからだろうか、ネットでしばしば
目にするようになった日本会議という団体についての著作を
扶桑社から発刊し、これが世間の注目を集めるや否や、当の
日本会議より出版差し止め要求された事が報じられる一連の
経緯の中、5月20日の法会の終了後の苑主代表の発言の
「前日19日に比叡山を訪問してきた」に少々驚覚したのだ。
 菅野完氏の著作「日本会議の研究」には日本会議に参加して
いる宗教団体の一覧がありそこに伝統宗派としての天台宗が
参加している事が記されている事に半ば愕然とした思いを
抱いていた矢先、過去・現在・未来の三世に渡り、人類の至福
と世界平和を祈念する斉摂会を控えた前日に苑主代表自らが
この様な状況にある比叡山を訪問した事は、日本においても
勃興するナショナリズムから起こる対立を和らげ融和に導く祈り
がそこにあったのではないかと、少なくとも自分にとっては期待を
抱かせるに十分なものだったのだ。

 5月31日、過去十有余年ハワイで取組まれ続けてきた真如苑
の灯籠流しが今回初めてリアルタイムで現地から生中継で日本
の依処で公式に拝聴される。過去に現地CATV局の配信等同時
実況に取組んだ自分としては、「やっとここまできたか」の感が
ぬぐえない。

 6月9日、教導院様・定心法要。生長の家より6月9日付けで
「日本会議の研究」の内容を受けた今夏参院選への対応
ニュースリリースとして発表されている。当事者としてはここで
対応を定めなければならなかっただろう。
 
 6月14日、沖縄灯籠流しがハワイでの灯籠流しから僅か
二週間後に行われる。これは教団内外において事前の周知
が殆どされていない様だ。何気なしに申込み用紙が依処の
カウンターに置いてあった以外、事務局は沈黙を守っていた。
 先年、真如苑のある立川で起こった砂川事件とその裁判
紹介したが、沖縄も先日米軍属が暴行殺人容疑で再逮捕
されたばかり、米軍基地反対運動も先鋭の度を増しているの
ではないだろうか。
 何故に今、この時期に沖縄で真如苑の灯籠流しが行われた
のだろうか?。砂川事件を紹介した際、教苑の財団と現政権
との繋がりも併せて紹介した。遅々として進まない普天間移設
困惑している当事者米軍や与党関係者が、ハワイ灯籠流しの
融和の祈りの姿を見て、事態の打開に向け真如苑に法会を
依頼したと言ったら、流石に考え過ぎと自分でも思うが…。
 昨年オーストラリアで行われた南半球済摂星供も寒修行の
瑞教では全く発表がなく、まるでTPP大筋合意と軌を一にする
かの様に行われた例もある。また政権中枢においてかの団体
と関係の深い人々の発言を聞くに、こういった事態の打開が
期待できないとされても無理もないとも思われる。

日本会議の研究

 真如の融和の祈りが、対立を和らげ日本のみならず、世界を
平和に導く事を期待して…。

                           南無真如