2011年4月9日土曜日

困ってしまう。

 困ってしまう。「何が」って?。


「だって面白いから」


 夢枕獏先生の小説も「聖☆おにいさん」
とっても面白い。「じゃあなにが困るのか」って?
そりゃあそうでしょう。真如教徒にとってはある意味
身近な存在が面白可笑しく描かれているんです。
自分が普段お世話になっている人の事を色々あれこれ
書かれているのを見た時のちょっと微妙な気分を思い
起こして頂ければ解ると思うのですが?。


「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」
弘法大師が中国に密教を求めてきた折に「安史の乱
にまつわる、怪異に巻き込まれこれを解決するお話。
あることないことと言ってしまえばそれまでなのだが、なにか
お大師さまのほうに「こんな事件にもびくともしない」ような
雰囲気があって、あくまでフィクションと判っていながら
「これ位の事はあってもおかしくない」と妄想してしまう。
先生の作品はこの辺りから、時代小説作家としての風格と
いうか円熟味が出てきているようだ。「陰陽師」を中心に
愛読している。他にも色々。


「聖☆おにいさん」
お釈迦様やイエス様が、何故か立川のアパートでチープな
バカンスを楽しむ。うっかり?起こしてしまう奇跡や毎度度々
訪れる、十大弟子、天部の神々、大天使、はてはマーラーや
ルシフェルまで。皆ネット文化にどっぷり浸かり現代社会に
妙な溶け込み方をして楽しく現世に現れる。
真如教徒として見ると一番印象的なのが弁才天さまでしょうか。
ブッダの書く4コマ漫画を熱く編集する弁才天さま。エレキベース
をかまえる弁才天さま。お参りの時思い出して時吹いちゃったよ。


でもきっと、今はそれどころでは無いと思う。何故かって?
「衆生病むが故に仏病む」だそうだが、とすれば現世が
こんな調子ではバカンスどころでは無い筈だ。地震・原発
そしてその余殃は世界中に拡がっている。早く沢山の人が
安心して暮らせるように自分も本当にちっぽけなささやか
な存在ではあるけれど取組んでいきたい。そうして本当に
バカンスに来て頂けたらと、やっぱり妄想する。


続き早く書かなきゃ。

1 件のコメント:

  1. 以前こんな事書いたけど最近の聖☆おにいさんは「千日回峰行」を『ちょっとした実技』だとか、「即身仏(土中入定)」を『前向きな餓死』とかちょっと…。キリスト教のネタについては良く判らないけど…

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