前回の投稿より、また暫く時間が空いた。先週末10/6は親苑にて、開基八十年真澄寺大護摩供が行われた。普段は奥の院におられる伝運慶作の本尊・大日大聖不動明王を真澄寺内陣の開祖謹刻・涅槃法身不動明王と共に安置、祈念の本尊として行われた。法要後、「今日は(大日大聖不動明王の)お厨子を外して(護摩を)行いました」と、苑主代表の弁があったが「汝の信ずる心を厨子とする」との教導のある不動明王像を表に出したのは「これからは皆の信じる心を結集して教えを伝えて欲しい」との苑主代表の願いであるように思われてならない。登壇した真玲猊下の表情も穏やかに見え、最後は開祖在世時を彷彿とさせる境内セレモニーで締めくくられた。
この間も節目を迎えた世の中の動きは慌ただしい。関東大震災を機に、日本橋より移された築地市場が、再来年の東京五輪を含めた都市計画によって、とうとう豊洲に移転、本日開場の運びに。同じ時期に、日本を代表する銀行のシステム統合も大詰めを迎えている。諸産業とそこに働く人々は大きなテクノロジーの変革に翻弄され、人間活動の結果としての気候変動は日本の四季をも変えるに至っている。
そして今年は明治維新から150年にあたる。前回、天皇と仏教の歴史的つながりについて少々述べたが、明治維新の神仏分離から太平洋戦争終戦~米軍の占領を経て、高度成長期から平成の現在に至った現在、天皇と仏教の関係も隔たったと言えよう。古と同じようにはいくまい。
…などと、ゆるゆるやっていたらあっという間に…
続く
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