2019年4月24日水曜日

平成総括 立川 ゴジラ 真如特別法要

 いよいよ、平成も終わろうとしているこの時、東日本大震災を機に始めたこのブログも、一応の区切りをつけるべきかと、合間を見て更新を進めている。

 自分以外にも、公式サイトを含め、各々の立場から真如み教えについて語る人々がいるが、自分の一番の特色といえば「一般教徒の立場」という以外に、ゴジラを通じてみ教えについて述べたという点だろうか…。

 2016年・立教80年の夏公開されたシン・ゴジラによって、立川防災予備施設が脚光を浴びた事から、自らの聖地親苑がある立川市が、都心壊滅時には日本の政治行政機構にとっていわば最後の砦とも言える場所であり、防災予備施設の中核をなす陸自立川駐屯地こそ日米の根深い関係をなす因縁の地である事が、改めて明らかになったと言えよう。

 シン・ゴジラではもう一点、ラストシーンで東京駅直上に屹立するゴジラが、皇居を向いているとの指摘があるが、東京駅よりゴジラの視線を想定し、半蔵門の真如苑友心院まで直線を引くと、概ね御所~皇居宮殿を通過する。

 同じ2016年より、真如苑では開祖伊藤真乗が、その生涯最後に導師を務めた苑内公式法要の2/24を真如特別法要と定め、以降本年まで毎年これを執り行っている。同年夏には天皇陛下がお気持ちを表明されているが、このタイミングで真如特別法要が制定されたという事は、開祖の最後の祈りを尊び、真如苑としても皇室の世代交代に陰ながら寄り添う祈りがあると愚考する。

 昭和天皇の薨去により始まった平成と違い、平成天皇が生前退位を選択した事で、令和に向けてその世代交代が緩やかに進んで居る感があるが、平成元年当時、昭和天皇追悼法要執行の後、開祖が体調を崩し、現伊藤真聡苑主代表へ突然の世代交代をした当時と違い、6年前の後継者指名以降、真如苑でもそのプロセスは穏やかに見える。とはいえここ最近は特に重要な法要でない限り、苑主代表は理供で祈り運ばれる事が多い。

 ゴジラというコンテンツも、新たな時代に向けての模索が始まっている。戦後の日本という背景を背負った作品としては総括ともいえるシン・ゴジラが、興行面では海外で振るわなかったというより、理解されていない現実に、全く別次元の製作陣によるアニメ版ゴジラ3部作による新たな模索が始まり、今また令和最初のゴジラとして海外版の公開が秒読みに入っている。

 この様に見てきた真如苑は阪神大震災以降、SeRVを設立、東日本大震災にはその活動が脚光を浴び、現在も各地で活動を続けているがそもそも仏意によって定められた親苑に祈り運び荘厳をなす事で、天変地異や少子高齢化、激変する国際情勢等により、衰退しつつある日本を目に見えない基盤から下支えしていると言ったら我田引水にすぎるだろうか…

                   南無真如

2 件のコメント:

  1. 本日4/29「昭和の日」、立川市街は天皇制に反対する人々のデモ行進と、これに異を唱える諸団体の街宣活動によって、非常に騒然とした様相を呈した。応現院の境内でも、アニメ映画のテーマ曲と軍歌が同時に聞こえてくる。立川駅前にはヘルメットや防具に身を包んだ機動隊員(確認できたヘルメット側頭部のの番号だけで三つの部隊)が各所に物々しく立哨している。開祖在世の頃から、立川という土地の雰囲気は変わっていないのだろうか。

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  2. 前段のコメントに記した有様を見て、とても悲しい気持ちになった。天皇制の存続や是非や、その在り様について様々な意見があるが、歴史と共に紡がれてきた国と民への祈りが、そう簡単に途絶えてしまってよいものかどうか?。そのような日本の、東京都立川市という土地に聖地を定め、み教えを開いた開祖が、最後に御導師として事供を以て、昭和天皇の追悼を祈ったという事実から、偏る事なくこの件見つめてゆきたいものである。

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